治療時の歯の痛みは、患者さんにとって大きなストレスとなります。痛みが軽減されれば、歯医者さんへの「こわい」という印象は一気に払拭されるでしょう。
それを実現させてくれるのが「レーザー治療」です。レーザー治療は、歯科以外にも、眼科・耳鼻科・皮膚科・形成外科などでも普及してきています。
レーザー治療においては副作用の心配がありませんので、妊娠されている方や、高血圧・心臓病・腎臓病・脳血管障害などで、薬の服用に制限のある方手も、安心して治療を受けることができます。また、多くの場合、麻酔の必要がありません。
症例によっては、1回の治療が短時間で終わり、治療後の痛みもほとんどなく、治癒が早いなどの特長があります。
炭火焼きの焼き魚や焼き鳥がおいしいのは、炭火から出る遠赤外線が原因であることは、よく知られています。この遠赤外線は、体の血行をよくするとか、疲労回復に効果があるとか、難病をも治すとまでいわれています。遠赤外線治療器をはじめとして、ヒーター、サウナ、サポーター、下着など、遠赤外線に関連した商品は、広く世の中に普及しているようです。
遠赤外線は光の一種で、赤外線の中でももっとも長い波長領域のものです。熱作用を持っていて、「暖かい光」といえます。毛細血管が拡張し、血液循環が活性化して、新陳代謝が促進されます。その結果、組織を再生する力が高まるため、治療効果が上がるというわけです。このほか、異常興奮した知覚神経を抑制したり、自律神経機能を調整する効果もあることがわかっています。ツボ刺激は、お灸や鍼(はり)などより、効果的ともいわれます。
当医院で使用しているCo2レーザーは、この「遠赤外線」の一種です。このレーザーの特長である、各種熱的効果や、消炎・鎮痛効果の根拠は、どうやらカラダにいい「遠赤外線」といえるでしょう。
レーザー治療は、「殺菌し、治りを早くする」「炎症や痛みを緩和する」などの効果があるため、知覚過敏・歯質強化・歯周治療・口内炎など多くの症例に応用されています。
レーザー(LASER)という語は「誘導放出による光の増幅」という意味の
Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation
の頭文字からの造語です。
レーザーは光の一種です。
光には、直進、反射、屈折、回折、干渉するという性質があります。
また、光には粒子のはたらきもありますが、本来は波としての性質をもち、それ特有の波と、波の長さ(波長)、形(位相)をもっています。
例えば、プリズムに太陽光線をあてると、七色の虹の色に分かれます。これは光のもとになっている原子の波長が、それぞれ違うことによります。波長が異なると、屈折のしかたも違うのです。
光は、波長によって色も振動数も違います。
波長が長いと振動数は少なくなって、エネルギーは弱くなります。
逆に、波長が短いと振動数は多くなって、エネルギーは強くなります。
人間が見える光、可視光は全体の37%であり、波長の長い順に並べると、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫となります。この可視光の両端には、目には見えない波長の長い赤外線と波長が短い紫外線があります。
このように光は、波長によって性質が全く違うのです。
その他にも、「虫歯予防」「歯周病」「知覚過敏」「口内炎」「歯グキの黒ずみをとる」「歯を白くする」などにも、レーザー治療を行っています。